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もう一つの嬉しい受賞

 11月3日、風薫る文化の日に、撮影地となった富谷町からシネマとうほくへの嬉しい賞を頂戴致しました。
 映画の撮影を通して<富谷町しんまち地区>を活性化した、として町から受賞することとなった“富谷町功労者表彰”がこの賞です。
 当日は、各界の受賞者と町の関係者150名程が中央公民館に集い、町長さんから嬉しい賞状を授与されたのでした。

 限られた予算で製作を強いられた今回の撮影にあたって、最大の関門は、戦争の街並みと焼け跡、そして戦後の闇市のシーンでした。
 このシーンを全てセットで組みますと、とても予算には収まらないのです。
 それでも、このシーンを撮れるロケ地がきっと宮城県の中にあることを信じ、私と監督は県内を巡っていました。
 そして、そんな折に偶然に「発見」したのが、富谷町の市街地にそっと横たわっていた醤油工場の跡地でした。
 監督は、狂喜乱舞・・・。
 ここを使えば、課題のシーンが全て撮れる・・・。
 そして更に、いしだあゆみさん扮するフサノばあさんの自宅にぴったりの民家もその隣に見つかり、この映画の撮影は無事クランクインを迎えたのでした。
 それ以降、心やさしい富谷の方々は、町長さんを先頭に私たちを支え励まし続け、作品は無事クランクアップを迎えることとなったのでした。
 こんな富谷町から、私たちシネマとうほくが授かったこの賞は、私たちと富谷町民の心の交流の足跡として、会社の歴史に刻みつけられたのでした。
 富谷町の皆さん、お世話になりました。
 そして、本当に有難うございました。
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海の向こうから吉報が届きました

 秋も深まった仙台に、海の向こうから素晴らしい便りが届きました。
 中国最大の映画祭と云われる「第20回金鶏百花映画祭」国際映画部門で主役の吉井一肇君が何と主演男優賞を受賞した知らせでした。
 この受賞は、2008年の「おくりびと」本木雅弘さん以来、日本人では二人目の受賞となりました。
 現地へ参加していた製作委員会のメンバーからの連絡によりますと、とにかく巨大な映画祭とのこと、オープニングセレモニーに設えられたステージの横幅は100メートル、そしてここに集まった人々何と40,000人、更にこの様子は中国全土にテレビ放送された、とのことでした。
 一肇君の笑顔がはじけた快挙でありました。
 吉井一肇君、素晴らしい少年なのです。
 役者としての天性とも云える感性と、人の心を揺り動かさずにはおかない透き通った歌声に魅せられてこの役に彼を起用したのは、クランクインを目前に控えた頃のことでした。
 役者魂を貫こうとする彼は、30日に及んだ石巻でのロケに、両親から離れ一人で挑み、そして見事にやり遂げたのでした。
 しかし、3月11日石巻を襲った大惨禍は、彼の胸を痛めることにもなりました。
 石巻で彼を支えてくれた多くの方々が被災し、悲惨な状況に置かれることに・・・。
 この事実は彼を幾重にも苦しめることになったのでした。
 しかし、彼は一人でも多くの方々にこの映画を観ていただくことが、被災地で精一杯生きようとする方々の支えになることを確信し、全国のキャンペーンに駆け回ったのでした。
 そして、この受賞。
 この栄冠は、彼の喜びであるだけでなく、被災地でその未来に向けてもう一度歩みを起こそうとする多くの被災者の方々の、復興への足がかりともなるものと思うのです。
 精一杯努力を重ねた一肇君に、神様はその最後に大きな贈り物を用意していてくれた様です。
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